2012-04-30

きっかけの日

今日は、少々あまのじゃくモードです。

日本じゃ、今やロマンチックなバレンタインデーだって
キリスト教のクリスマスだって、なんだって”商戦”になってしまう。

「母の日」だって、そうなのです。
「母の日」近くになると、物を売ってるところに行けば
「母の日のギフトに」なんてPOPがどこにでも踊っていて、
なんとなく人は「母の日用のプレゼント買ってない」と
義務感に襲われてしまう・・・

私は、本当は、そんな”商戦”を打ってでなきゃいけない小売店主ですが、
義務で物だけをあげる、なんていうのは好きではありません。

もちろん、心のこもったプレゼントはいいなぁと思います。
私が変だと思うのはなんでもいいから贈っておけばいいさというような
「母の日」用の型どおりのプレゼント。

でも、「○○の日」が記念日のように、何かのきっかけになれば
いいのかな、とは思っています。

「母の日」ならば、普段、忙しい日々の中で、じっくりと母のことを考えたり、
今までのことを思って、感謝の言葉を伝えたり・・・

こういう「○○の日」という時にこそ、普段、気恥ずかしくて伝えられない言葉も
手紙に書くのはどうでしょう?
私は、”手紙”という手段が好きだから、店にはカードや便箋や
筆記具など必要以上に揃っています。


私事ですが、私は自分で手紙を書くことができるようになってから、
両親の誕生日や母の日、父の日には、プレゼントを贈らない時にも
手紙は書いていました。

このあいだ、母の財布から、ぼろぼろになった紙きれが出てきて、
「何これ?」と聞いたら、私が高校生くらいの時に書いた母への
手紙でした。

手紙は、気持ちが伝わって、ずっと残るものでもあるのです。


「母の日」に、何かを贈ることを考える前に、
じっくりと親という存在のことを考えてみるための本、2冊。

「ちいさなあなたへ」 ¥1,050
主婦の友社 文・アリスン・マギー 絵・ピーター・レイノルズ

この本は、出産をひかえた人や、お母さんになったばかりの人に、
と乳幼児用の絵本のコーナーに置いてあります。

でも、本当は、お母さんが子どものことを想う本ではなく、
自分を産んでくれた母くらいの年代になった大人が、
自分の母のことを想う本ではないかと急に思いました。

子どもの成長と、変わらない母の愛情が素直に綴ってある
1ページ1ページに、自分の母とのことを重ねながら読んでしまいます。


次の一冊は、まったく別の観点から。

自分の心と正直に向き合った時に、母の日なんて父の日なんて、
本当は感謝なんかしたくない、と思っている人に。

「毒になる親」 ¥819
講談社 スーザン・フォワード著

去年の5月頃、「虐待カウンセリング・作家・柳美里 500日の記録」という
番組をNHKでやっていて、親の虐待や言葉による暴力が、それを受けた
子どもが親になった時に、同じように繰り返される、という現実を知りました。

そこまで深く受けた傷ではなくても、子どもに対するネガティブな親の言動が
その子どもが大人になってからも、人格や人間関係に深く影響する事実と
そこからどうすれば抜け出すことができるか、カウンセリングの多くの事例を
もとに丁寧に綴った本です。

無条件に「親というものは素晴らしいものだ」という世間体の呪縛から、
自分の中のネガティブな連鎖から、抜け出す「きっかけ」となりますように。

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