2011-10-12

北の手仕事、北のお話

昨日より 「杉浦律子展 "rambling"」はじまりました。

日々の生活の中で、心を穏やかにしたり、ふと自分を取り戻せたり、
元気をもらったり・・・
つくり手さんのクラフト作品や、アート作品が暮らしの中で
そんなきっかけになったらいいな。

杉浦さんの作品を見ていて、そんなふうにあらためて思います。

ギャラリーといっても、小さな店の小さな壁の展示です。
気軽に楽しみに来てくださいね。


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朝晩冷え込むようになって、
もうすでに、朝、布団から抜け出せなくなってきた私です・・・

寒いのは苦手だけれど、
ぬくぬく、何かに包まれる感覚は心地よい。


ぬくぬくするもの、店にも並べてみました。


エストニアの手編みミトン ¥6,300

バルト海沿岸の国、エストニアの伝統的なミトンです。
北欧のミトン、として最近目にする形ですが、発祥はエストニアだそうです。
特徴的な指先の三角のとんがりは、保温性にも優れた形なのだそう。

エストニアのおばあさんやおばさんがひとつずつ手で編んだもので、
品質は折り紙つき。
プレゼントにもおすすめです。


ミトンといえば、思いだすお話。


「てぶくろ」 
ウクライナ民話 エウゲニー・M・ラチョフ絵
福音館書店 ¥1,050

おじいさんが落とした片方のてぶくろに
ねずみが住みはじめ、そこにかえるが現れて・・・


昔から語り継がれた民話は、お話が単純で繰り返しも多く
小さい人も大好きですが、よく知られた話でも、
大人になってから読んでみると、おもしろい発見をします。

「てぶくろ」も、登場する動物がウクライナ(たぶん)の伝統的な服を
着ていたり、てぶくろの家が、知らないうちに板で拡張されたり
窓がついていたりして、気が抜けません。
どんどん大きな動物がてぶくろに入っていくというお話の世界を
違和感なく、うまく表現してあるなぁと感心したり。


お子さんがいる方にとって、絵本の世界を小さい人と一緒に
発見することは本当に楽しいことだと思いますよ。

冷え込んできたら、ぬくぬくと・・・
眠りにつく前に北の国の物語を・・・
お父さんやお母さんの声に包まれながら、眠りに落ちていく・・・

そのあたたかな記憶は、大人になってもずっと残っていると
思います。

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